1.外部に対する遮音性能は近隣が密集した住宅街のため強固にする。
構造躯体を壁式鉄筋コンクリート造とし、高い遮音性能を確保する設計としました。結果外部に対してD-79という性能が得られましたので業務用のレコーディングスタジオとして24時間稼動できる仕様となりました。 |
|
 |
|
2.ControlRoom〜Rec.Studio間は見通しのよい大開口としたいが、Studioでのリハーサル時にCRで別のMix作業が出来るよう高い遮音性能としたい。
| ControlRoom〜Rec.Studio間のガラス開口は2.8m×1.7mの大開口としました。どちらのスタジオも見通しがよく広がりがでたと思います。また、遮音性能もD-77と非常に高い性能が得られたので、リハーサルとMix作業の同時進行も実用レベルでは可能になったと思います。 |
|

|
|
3.電源をクリーンにして、尚且つ機材用回路のアースを10Ω以下としたい。
| 地盤のボーリング調査のため35Mの孔を掘ったのでその孔を利用してアース棒を打ち込みました。結果抵抗値6Ωという理想的な値が得られました。また、電源に関してはPC、I/O系統、アウトボード、2tr系統、オーディオ系統、HA系統、楽器系統と5回路をそれぞれノイズカットトランスで絶縁した形としました。 |
|
|
|
| 4.室内残響時間においてはControlRoomはタイト、Rec.Studioはある程度のルームアコースティックを残し中庸な感じとしたい。
| ControlRoomは主に天井と後壁に厚い吸音層とベーストラップを設け全体的にも吸音面の多い設計としました。結果として残響時間が500Hzで0.16sec、平均吸音率α=0.46というタイトな音響状態になっています。またよくある後壁際の低音のだぶつきも感じられずバランスのとれたよい音場になったと思います。また、Rec.Studioも残響時間が500Hzで0.18sec、平均吸音率α=0.36というある程度タイトな音場となりました。 |
|
|
|
5.建物の外観は無機質な感じ、スタジオの内装イメージは70年代のレコーディングスタジオのようなイメージ。
| 建物の外観はRCの打ちっ放しとして無機質で硬質なイメージをだしました。またスタジオの内装は対照的にレンガタイルや左官材といった素材を使い、吸音材の配色も暖色系、木部もオーク材を中心に使い、いい意味で今風でない70年代風のスタジオになりました。機材も80年代のSoundCraft社のコンソールや70年代のLudwingのドラムセットなどがあり、楽器や機材と内装のイメージが違和感なく溶け込んでいるように思います。 |
|
 |
|
■担当者のコメント
| 今回こちらのスタジオビルを建設されたエンジニアの方は、設計者とは個人的な音楽の付き合いがあったので、イメージされている音がよくわかりました。おかげでそれが形になり音を出した時にはエンジニアの方とお互いに満足できました。また、内装のイメージもエンジニアの方ご自身の音楽、ファッション、人物像を表せたように思います。 |
|